ご挨拶
このたび、2027年8月27日(金)・28日(土)の2日間、福岡国際会議場、マリンメッセ福岡B館および福岡サンパレスにおいて、第53回日本整形外傷学会学術集会を開催させていただくこととなりました。本学術集会の福岡開催は、第45回学術集会(2019年、会長:白濱正博先生)以来8年ぶりであり、また福岡整形外科病院が主催するのは、1997年に父・徳永純一が第23回学術集会を担当して以来30年ぶりとなります。伝統ある本学術集会を担当させていただくことを大変光栄に存じますとともに、その責任の重さに身の引き締まる思いでおります。
今回の学術集会テーマは、「NO BORDERS ― Bridging Specialties, Institutions and Nations for Patient Care」といたしました。
本邦においては、骨折外傷専門医のみならず、多くの一般整形外科医が骨折外傷治療に携わっております。日本整形外科学会レジストリーにおいても、整形外科手術の約半数を骨折関連手術が占めることが報告されており、整形外傷診療は整形外科診療の根幹を成す領域の一つといえます。
一方で、関節外科と骨折外傷外科の間には十分な交流や協力体制が構築されているとは言い難い側面もあります。しかしながら、両者は決して対立するものではありません。骨折外傷医は骨折治療の原理や各種インプラントの特性に精通し、関節外科医は関節の解剖・バイオメカニクスや人工関節、関節鏡技術に深い知見を有しています。これらの専門性が融合することで、整形外傷診療はさらに高い水準へと発展し、患者にとってより良い医療の提供につながるものと考えております。
本学術集会では、従来の骨折治療に関する議論を深めることはもちろん、関節鏡技術や人工関節の応用なども積極的に取り上げ、専門領域の垣根を越えた活発な議論の場を提供したいと考えております。
さらに、施設間や大学間の連携も近年ますます重要性を増しております。診療、研究、教育のあらゆる場面において組織の枠を越えた交流を促進し、多様な背景を持つ整形外科医が自由に意見を交わすことで、新たな発想や研究成果が生まれることを期待しております。
また、アジア諸国をはじめ海外から多数の先生方を招聘するとともに、韓国整形外傷学会(KOTA)および台湾整形外傷学会(TOTA)からの参加も予定しております。国際的な交流を通じて知識や経験を共有し、世界に開かれた学術集会として整形外傷診療のさらなる発展に貢献したいと考えております。
例年、本学会学術集会は6月下旬に開催されておりますが、2028年11月に国際整形外傷学会との合同開催が予定されていることから、今回は8月開催とさせていただきました。本学術集会が、整形外傷外科のさらなる発展と研鑽の場となり、参加される皆様にとって有意義な機会となることを願い、鋭意準備を進めております。
また、福岡は豊かな食文化と温かな人々に恵まれた魅力あふれる都市です。学術面のみならず、福岡ならではの魅力も存分にお楽しみいただければ幸いです。皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。
2026年8月吉日
第53回日本整形外傷学会学術集会
会長 徳永 真巳